設計から運用まで、多岐にわたる仕事
サーバーエンジニアは、企業のビジネスを支えるITインフラストラクチャの根幹を担う、非常に重要な役割を担っています。企業規模や事業内容、そして担当するシステムによって業務内容は多岐に渡りますが、その中でも特に重要なのは、サーバーシステムの設計、構築、運用、保守という4つの柱です。
まず、サーバーシステムの設計においては、顧客の要望やシステムの要件をヒアリングし、最適なシステム構成を検討します。この段階では、サーバーの性能や容量、ネットワーク構成、セキュリティ対策など、多岐にわたる要素を考慮する必要があります。高い技術力はもちろんのこと、顧客とのコミュニケーション能力やヒアリング能力も求められます。
次に、設計に基づいてサーバーシステムの構築を行います。サーバー機器やネットワーク機器の選定、設置、設定を行い、OSやミドルウェアのインストール、設定などを行います。近年では、物理サーバーだけでなく、AWS、GCP、Azureといったクラウドサービスを利用したサーバー構築も一般的になってきており、サーバーエンジニアには、従来の物理サーバーに関する知識に加え、クラウドサービスに関する幅広い知識とスキルが求められています。
サーバーシステムが稼働した後は、安定稼働を維持するための運用業務が重要となります。サーバーやネットワークの監視、パフォーマンスの監視、障害発生時の対応などを行い、システムの安定稼働を維持します。また、セキュリティ対策として、ファイアウォールの設定やセキュリティソフトの導入、脆弱性対策なども行います。近年では、自動化ツールや監視システムを導入し、運用業務の効率化を図る企業も増えています。
そして、サーバーシステムの老朽化やシステムの拡張に伴い、システムの改修やアップデートなどを行う保守業務もサーバーエンジニアの重要な役割です。ハードウェアの増設や交換、OSやミドルウェアのバージョンアップ、セキュリティパッチの適用などを行い、システムを最新の状態に保ちます。
サーバーエンジニアは、これらの業務を通して、企業のビジネスを支える重要な役割を担っています。近年では、クラウドサービスの普及やセキュリティの高度化など、IT技術は常に進化しており、サーバーエンジニアには、常に最新の技術を習得し、自己研鑽を続ける姿勢が求められています。